管理業務主任者と賃貸不動産経営管理士は、どちらを目指すか迷われることの多い組み合わせです。このページでは両資格を、合格率・勉強時間・難易度・受験料といったデータで並べて比較し、学習時間の目安からどちらが向いているかを整理します。
| 項目 | 管理業務主任者 | 賃貸不動産経営管理士 |
|---|---|---|
| 主催 | 管理業務主任者試験 | 賃貸不動産経営管理士試験 |
| 合格率 | 19.60% | 29.50% |
| 難易度 | 3/5 | 3/5 |
| 受験料 | 8,900円 | 12,000円 |
| 勉強時間の目安 | 300時間 | 200時間 |
| 試験形式 | 筆記試験(四肢択一・マークシート50問)。試験時間120分。 | 筆記試験(四肢択一・50問。ただし賃貸不動産経営管理士講習(免除講習)修了者は45問)。試験時間120分。 |
管理業務主任者は国土交通大臣が実施する国家試験に合格した者で、マンション管理業者が管理組合から管理事務の委託を受けて業務を行う際、事務所ごとに一定数の設置が法律で義務づけられている資格である。管理受託契約における重要事項の説明や、管理組合に対する管理事務報告など、管理業務主任者でなければ行えない独占的な業務を担う点が特徴で、マンション管理業者にとって必須の人材となる。試験はマンション管理士と出題範囲の多くが重なる四肢択一のマークシート方式で、管理組合側に立つマンション管理士に対し、管理業務主任者は管理会社側の実務担当者としての性格が強い資格である。合格後の登録には一定の実務経験または登録実務講習の修了が必要となる。
活かし方: マンション管理会社において、重要事項説明や管理事務報告といった法定業務を担う実務者として必要とされ、管理会社への就職・転職で有利に働く資格である。設置義務資格であることから、有資格者は社内でも重宝されやすい。マンション管理士とはダブルライセンスの定番の組み合わせで、双方を取得することで管理組合側・管理会社側の両方の視点を備えた専門家としてキャリアの幅を広げられる。
賃貸不動産経営管理士は、2021年に賃貸住宅管理業法の施行に伴って国家資格に位置づけられた資格である。同法では、賃貸住宅管理業者が営業所または事務所ごとに置かなければならない「業務管理者」の要件の一つとして本資格が定められており、賃貸物件のオーナーと入居者の間に立つ管理業務の適正化を担う専門家としての役割を持つ。試験は賃貸借契約や管理受託契約に関する法令、建物設備の知識、賃貸住宅管理業法の内容など、賃貸管理の実務に即した内容が四肢択一で問われる。受験資格に制限はなく誰でも受験できるが、試験合格後に賃貸不動産経営管理士として登録するには、管理業務に関する2年以上の実務経験、またはこれに相当する能力を有することが要件となる。
活かし方: 賃貸住宅管理業者の業務管理者として、営業所への設置が求められる場面で必要とされる資格であり、賃貸管理会社や不動産会社での需要が高い。宅地建物取引士とのダブルライセンスが定番で、賃貸仲介から管理までを一貫して担える人材としての評価につながる。オーナーとの折衝や入居者対応、原状回復トラブルの調整など、賃貸管理の実務全般に活きる知識を体系的に習得できる点が特徴である。
学習時間の目安は「賃貸不動産経営管理士」が約200時間、「管理業務主任者」が約300時間で、およそ1.5倍の差があります。まず短期間で取得して足がかりにするなら「賃貸不動産経営管理士」、腰を据えて上位の専門性を狙うなら「管理業務主任者」が向いています。合格率で見ると「賃貸不動産経営管理士」の方が数値上は高く、初学者はこちらから入る選択肢もあります(ただし受験層が異なるため単純比較はできません)。どちらも実務で評価される資格です。目的(独立/就職/スキル証明)と使える学習時間から選んでください。
講座を売らない、データで選ぶ資格比較